達人の心得其の一 まず、おくすりの袋の名前が本当に自分のものかを確認します。
結構いるんです。人の名前が呼ばれたのに『ハイ』って言って取りに来ちゃう人が、
本当に呼ばれた人は『あれっ、おんなじ様な名前の人がいるんだなぁ』ぐらいで終わっちゃうんですね。
それで1時間も2時間も待てど暮らせど名前を呼ばれない。 最後には薬局も終わっちゃってその人と、取りに来ないおくすりの袋がひとつ残る。それから、さあ大変って袋の名前を見てお電話をかける。
『えっくすりっ 貰ってきてますよ。 えっ名前? あらやだ私のじゃないわ。 ちょっとしっかりしてよね。』
大抵は自分で間違って持ってたのに『違う人のおくすりを渡された。しっかりしてよね。』って文句を言いに来ます。文句言って正しいおくすりに取り替えれば良いんですけど、
『私の名前は鈴木なのに田中って書いてあるわ。 あら、名前も違ってる私は和子じゃないわよ。 名前を待ち会えるなんて失礼な薬局よね。』
って、それは他人のおくすりですよ。他人のおくすりなんだから飲んじゃだめですよ。
おくすりを貰ったらおくすりの袋に書いてあるのが本当に自分の名前なのかをもう一度確認してください。
普通は処方せんを出した順番におくすりを作りますが、粉薬や軟膏を混ぜる場合には時間がかかるので後の人が先に呼ばれることはよくあります。
私はあの人より先に来たから先におくすりを貰わないと気がすまない。 なんて変なところで競争しないでください。
おくすりを貰ったらおくすりの袋に書いてあるのが本当に自分の名前なのかをもう一度確認してください。
おくすりの達人の心得の其の一は『まずはおくすりの袋の名前を確認するべし』です。
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